いわき市長選、1日告示 現新3氏の争い確実
任期満了に伴ういわき市長選は1日、告示される。いずれも無所属で再選を目指す渡辺敬夫氏(67)=1期、新人で元衆院議員の宇佐美登氏(46)、新人で元県議の清水敏男氏(50)の3人が立候補を表明しており、現新3人による選挙戦がほぼ確実となっている。
政党の多くは自主投票を決め、政党支持票の行方は混沌(こんとん)とした情勢。公明党いわき総支部と日本維新の会県総支部は渡辺氏の推薦を決めた。震災対応の評価が個々人で分かれる中、支持政党がない無党派層の票の行方も注目される。
渡辺氏は幅広く業界団体の協力を取り付け、市内全域の計14カ所に置いた後援会事務所を駆使、組織力で臨む。矢吹貢一選対本部長は「復興を成し遂げる力は現職にあるという決意で臨む」と話す。
宇佐美氏は市外出身の知名度不足を補うため奔走、市郊外を中心に浸透を図ってきた。樫村弘選対本部長は「基本的に街頭演説に力を入れる。生の声を直接有権者に届けることに徹したい」とする。
清水氏は、市議、県議の実績を生かし、現市政への批判票の取り込みを図る。磯上佐太彦選対本部長は「組織力でかなわない点がある。名前を浸透させるため1人でも多くの方に会っていく」としている。
同市の有権者数は参院選投票日の7月21日現在で27万4586人(男性13万2607人、女性14万1979人)。
(2013年8月31日 福島民友・県内選挙ニュース)
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