現新3氏が出馬表明 「福島市長選」告示まで1カ月
任期満了に伴い11月10日告示、17日投開票で行われる福島市長選は10日、告示まで1カ月となった。いずれも無所属で、現職の瀬戸孝則氏(66)=3期=と、新人で元東北地方環境事務所長の小林香氏(54)が立候補を表明、新人で福島市議の大内雄太(ゆうだい)氏(30)が立候補の意思を示している。共産党福島相馬地区委員会などでつくる「福島市政を明るくする会」も候補者の人選を進めており、現時点で現新4人による選挙戦となる可能性が高い。
県内の首長選は震災後、復興への有権者の不満が現職への厳しい評価につながるケースも見られ、同市長選でも震災復興への対応が最大の焦点になる見通し。
瀬戸氏は震災後の対応を含む3期12年の経験と実績を強調、復興策の継続性を訴える。健康、子育て、経済の力を柱とした新たな市政の実現も掲げ、後援会を軸に支持を固めている。
一方、新人側は「閉塞(へいそく)感の払拭(ふっしょく)」を主張する。小林氏は「変えよう!福島」をキャッチフレーズに、迅速な復興推進のための発信力強化を提唱。ミニ集会などを重ね、市民への知名度向上や女性層の浸透を図っている。
大内氏は市議の経験を基に、市民の意見を行政に反映させる仕組みづくりを訴える。子育て世代の目線で考える重点政策を示し、市民との対話を重視して支持を求めている。
(2013年10月10日 福島民友・県内選挙ニュース)
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