動きなく無投票か 「相馬市長選」告示まで1カ月
任期満了に伴い12月15日告示、同22日投開票で行われる相馬市長選は15日、告示まで1カ月となった。同市長選には、無所属で現職の立谷秀清氏(62)=3期=が4選に向けて立候補を表明している。ほかに立候補へ向けた目立った動きはなく、現段階では無投票となる可能性が高い。
19日には立候補予定者説明会が開かれる。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故により被害を受けた同市では、被災者のための災害公営住宅の建設が進み、子どもたちの健康対策や農地復旧、除染などの復興に向けた取り組みが加速している。一方、基幹産業の漁業の復興は、魚種や海域を限定した相双沖での試験操業にとどまり、松川浦を中心とした観光産業も復興の途上にある。
同市の復旧・復興策の進度は、他の被災市町村に比べて進んでおり、立谷氏の復興への取り組みを評価する声が多い。
ただ、漁業や観光の再生などの課題に対処し、光陽サッカー場や市民会館など復旧・復興に伴い整備が進む新たな施設と、既存施設を活用していかに交流人口の拡大を図るかなど課題を指摘する声もある。
(2013年11月15日 福島民友・県内選挙ニュース)
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