郡山、いわきに続き現職敗退 福島市長選・戦いの跡
県都復興を焦点に現新3人が争った福島市長選は、震災、原発事故後の閉塞(へいそく)感打破を訴えた新人小林氏が有効投票総数の64.2%を占め、現職の瀬戸氏の29.1%をはるかにしのいで、市政変革、復興加速を求める市民の新たなかじ取り役に選ばれた。
小林氏は告示4カ月前に環境省を退職、同市に住居を移して選挙準備に入った。先に出馬表明した現職と比べ、小林氏の組織力は脆弱(ぜいじゃく)で、知名度の低さも壁だった。しかし、つじ立ちやミニ集会を重ねて知名度向上に力を注ぎ、組織力の弱さを逆手に取って「市民党」の立場を強調。「しがらみのない市政」をうたい続けた結果、新しい市政を求める市民の期待感が、うねりとなって、瀬戸氏との票差に結び付いた。
(2013年11月18日 福島民友・県内選挙ニュース)
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