初登庁し、職員を前にあいさつする遠藤町長（左）

　任期満了に伴う広野町長選で初当選した遠藤智氏（５２）は９日、初登庁した。遠藤町長は町役場前で大勢の職員や支援者に拍手で迎えられ、職員から花束を受け取った。就任式で遠藤町長は「震災からの復興、町勢伸展に全力で取り組む。商業施設の整備や医療体制の強化、除染の検証をしていく」と述べた上で「皆さんと手を携え、新たな広野町をつくっていきたい」と訓示した。遠藤町長の任期は９日から４年。

　帰還に見舞金求める
　遠藤町長は訓示で、町民の帰還に向け、国に見舞金の支給を求めていく考えを示した。
　就任式後の記者会見で、遠藤町長は「対象者などの詳細は今後、国と協議していく」と語った。
　同町は役場機能の帰還から１年９カ月以上経過したが、帰還した町民は約２割にとどまっており、見舞金支給で町民の帰還促進を図るのが目的とみられる。
（２０１３年１２月１０日　福島民友・県内選挙ニュース）