「相馬市長選」スタート 現・新一騎打ち、22日に投開票
任期満了に伴う相馬市長選は15日告示され、いずれも無所属で、新人の前市議荒川五郎氏(65)、4選を目指す現職の立谷秀清氏(62)の2人が立候補を届け出た。両候補は選挙事務所前や中心市街地で支持者を前に第一声を放ち、22日の投開票に向け7日間の選挙戦に入った。
現市政評価が最大の焦点
東日本大震災や東京電力福島第1原発事故で影響の大きかった市町では今年、復旧・復興をめぐる有権者の不満が身近な自治体の首長に向けられ、選挙戦では現職落選が相次いだ。現新一騎打ちの構図となった相馬市長選も復旧・復興策を先導してきた現市政の評価が最大の焦点で、両陣営ともこうした背景を十分意識した選挙戦略で臨んでいる。
また、原発事故に伴う汚染水問題を克服しようとする水産業や、津波被災の後遺症から立ち直りたい観光業など今後の市の将来像をどう描くか、リーダーシップも問われる見通しだ。
荒川候補は、市内に漂う閉塞(へいそく)感の打破を訴え、徹底的な除染や市民目線での被災者支援、学校教育の充実などを掲げる。市政変革を訴え、現市政への批判票の取り込みを図る。立谷候補は、3期12年の実績を強調するとともに、災害公営住宅や市民の放射能健康対策など復興施策の手腕をアピール。安心して子育てができる新しい相馬づくりを訴える。荒川候補は立候補に伴い、公職選挙法に基づき市議を自動失職した。
期日前投票は21日まで市役所で受け付ける。時間は午前8時30分〜午後8時。
(2013年12月16日 福島民友・県内選挙ニュース)
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