「南相馬市長選」告示1週間切り、3氏の戦い“濃厚”
任期満了に伴う南相馬市長選は9日の告示まで、1週間を切った。いずれも無所属で、再選を目指す現職の桜井勝延氏(57)と新人の横山元栄氏(65)、元職の渡辺一成氏(69)が立候補を表明している。ほかに候補擁立の動きはなく、現新元の3氏による選挙戦が確実な情勢だ。
同市は東日本大震災の津波で県内最多の636人が犠牲となった。また、東京電力福島第1原発事故に伴い同市小高区の全域で避難指示が続き、賠償差による地域分断が問題化。若年層の流出による人口減と高齢化、医療体制の再構築など課題が山積している。
桜井氏は震災後の対応を推し進めてきた経験を踏まえ、復興事業の継続を主張する。横山氏は国会議員とのつながりが密接と主張、現職に対する批判票の取り込みを図る。渡辺氏は市長時代の施策が震災後に奏功したとして先見性を強調、復興加速を訴える。
(2014年1月3日 福島民友・県内選挙ニュース)
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