“復興加速”最大の争点 「南相馬市長選」9日告示
任期満了に伴う南相馬市長選は9日告示され、19日の投開票に向け10日間の選挙戦に入る。いずれも無所属で、再選を目指す現職の桜井勝延氏(58)、新人で元市議会議長の横山元栄氏(65)、元職の渡辺一成氏(70)が立候補を表明しており、選挙戦が確実となっている。
今回の市長選は2006(平成18)年の1市2町合併以降、3回目。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被害状況が旧市町ごとに異なり、復旧・復興の加速に向けた施策が最大の争点となりそう。
桜井氏は地盤の原町区を中心に票固めを進めている。小川尚一選対事務局長は「県内の首長選で見られるように現職への逆風は強い。震災後に生まれた全国とのつながり、実行した施策を周知し市政の継続を訴える」と話す。
横山氏は国会議員との密接なつながりを強調し、反現職勢力の結集を狙う。竹内雄一選対本部長は「市長経験者2人に挑む厳しい選挙だが、新人に寄せられる期待は大きい。地道に施策と人柄を浸透させたい」と述べる。
渡辺氏は元市長としての経験を強みに、即戦力として各種政策の実現を訴える。柚原幸選対本部長は「市長には復興を進める手順や将来を見通す力が求められる。市政運営の経験、政策を立案する能力を有権者に訴えたい」としている。
同日程で市議補選(欠員2)も行われ、元職2人が立候補を表明している。
(2014年1月8日 福島民友・県内選挙ニュース)
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