鉢村氏に知事選出馬要請へ 自民県連、民主へ相乗り促す
任期満了に伴い10月9日告示、同26日投開票で行われる知事選に向け、自民党県連は8日、元日銀福島支店長で日銀神戸支店長の鉢村(はちむら)健(たけし)氏(55)に立候補を要請する方針を固めた。党本部と官邸が与野党相乗りの検討を求めている意向を踏まえ、民主党県連などに鉢村氏への支援を働き掛ける方針。ただ民主側は、現職の佐藤雄平氏(66)=2期=が立候補した場合の支援を前提に進退を注視しており、相乗り構図の実現は不透明だ。
自民県連の杉山純一幹事長は同日、岩城光英会長(参院福島選挙区)と対応を協議し、鉢村氏への出馬要請と他党に支援を求める方針を決めた。自民県連は9日に役員会を開き、鉢村氏への出馬要請を了承する見通し。
自民党関係者によると、鉢村氏は出馬の打診段階で、佐藤氏の進退や、与野党を含めた支援体制の動向を見極める必要があるとして慎重な姿勢を示している。鉢村氏は8日、福島民友新聞社の取材に対し「(福島の)復興に対する思いはある。正式な要請があれば判断したい」と述べた。
役員会の了承を経て、県連は鉢村氏に出馬を正式に要請する。承諾した場合は党本部に報告し、推薦に向けた手続きに入る。
(2014年8月9日 福島民友・県内選挙ニュース)
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