前宮古市長・熊坂氏が知事選出馬表明 「復興進めていく」
任期満了に伴う10月の知事選で、医師で前岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)=福島市在住=は15日、県庁で記者会見し、無所属での立候補を表明した。
熊坂氏は会見で「全県民が(震災、原発事故の)被害者。県民の痛みが分かる本県ゆかりの人間が立候補すべきと考えた。福島の復興は真の意味で進んでいない。施策にスピード感を持たせていきたい」と立候補に意欲を示した。政党や団体からの推薦などについては「施策に制約が生じる」として「全て受けない」との考えを明らかにした。
主な政策としては、原発事故による被害対策の見直し、原発に依存しない経済社会づくり、高齢・少子社会への対応強化、産業・雇用の創造を掲げた。
原発政策については県内の全基廃炉に加え、県外の原発についても「しっかりとした避難計画がなく、核のごみの最終処分場が決まっていない中で再稼働は認められない」と述べた。
熊坂氏は福島市出身。福島高、弘前大医学部卒。勤務医を経て宮古市で内科医院を開業。1997(平成9)年に合併前の同市長選で初当選。平成の大合併による新宮古市の初代市長を含めて通算3期務めた。
(2014年8月16日 福島民友・県内選挙ニュース)
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