現職へ「知事選」出馬要請確認 4者協、実現は流動的
任期満了に伴い10月9日告示、同26日投開票で行われる知事選で、現職の佐藤雄平氏(66)=2期=の支援を前提とする民主、社民両党県連、連合福島、無所属県議による4者協議会は20日、佐藤氏への3選出馬の要請について再協議し、4者協として出馬要請する方向で一致した。ただ、佐藤氏の進退が明らかでない段階での要請に民主県連が慎重姿勢を示し、時期については引き続き模索する。
中間貯蔵施設をめぐる政府と県側の交渉が今月末にも大詰めを迎える見通しとなる中、佐藤氏が「対応に集中したい」との意向を民主県連に伝えたことを踏まえた。しかし、交渉が長引く可能性があるほか、佐藤氏は31日〜9月6日に欧州訪問を控えており、4者協による出馬要請が実現するかどうかは流動的だ。
再協議は福島市で冒頭を除き非公開で行われた。終了後、民主県連の亀岡義尚幹事長は会見し「4者で出馬を求める方向性は一致した。あとは時期を詰める必要がある」とした上で「環境が整うよう準備を進めたい」と述べた。ただ、複数の同党県議は「佐藤氏の態度表明を待つ方針は変わらない」と事態を注視する姿勢を固めている。
一方で連合福島の今泉裕会長は「県民は早く進退を表明するよう望んでいる。来月に持ち越すとマイナスイメージが強まる」とし、今月中の要請を目指し調整を続ける考えを示した。
4者協は実務者協議の段階で、今後代表による本格組織を設立、佐藤氏の連合後援会や各団体に共闘を呼び掛ける方針も確認した。
(2014年8月21日 福島民友・県内選挙ニュース)
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