任期満了に伴い１０月９日告示、２６日投開票で行われる知事選で、選挙戦の構図がほぼ固まる見通しとなったことを受け、県内各党の選挙戦に向けた準備作業が動きだした。連休明けの１６日に控える立候補予定者説明会を機に、前哨戦は激しさを増す。
　１１日に出馬表明した前副知事の内堀雅雄氏（５０）＝福島市＝を支援する民主、社民両党県連は、県議らが各地域で選挙準備に着手。ただ内堀氏が政党の推薦を受けない方針を示しているため政党色が前面に出ない支援の在り方を探っている。
　自民党県連は１４日の総務会で、出馬を断念した元日銀福島支店長の鉢村健氏（５５）＝福島市＝の擁立撤回を正式に決定する。１５日は支部長・幹事長会議を開き、党本部の茂木敏充選対委員長が推薦見送りの経緯を説明、支持者に理解を求める。しかし、党本部との調整不足が露呈した県連執行部には批判が集中しており、噴出する責任論への対応も迫られる。
　自民と連立政権を組む公明党は、県本部が１４日に幹事会を開き、知事選への対応を協議する。内堀氏支援を視野に入れており、党内調整を加速させる方針。
　共産党県委員会や県労連などによる「みんなで新しい県政をつくる会」は週明けにも対応を検討。内堀氏と前岩手県宮古市長の熊坂義裕氏（６２）＝福島市＝双方の政策を注視している。
　日本維新の会県総支部は内堀氏支援も含め対応を模索中。新党改革は熊坂氏支援を打ち出した。
　立候補を表明している牧師の五十嵐（いからし）義隆氏（３６）＝いわき市＝は政党の支援を受けずに、独自の選挙戦を展開していく構えだ。
（２０１４年９月１４日　福島民友・県内選挙ニュース）