「重要な選挙」与野党、意義を強調 復興、原発…課題山積
知事選が9日告示され、与野党各党は東京電力福島第1原発事故の収束や復興に向けた「重要な選挙だ」などと意義を強調した。
自民党の谷垣禎一幹事長は記者団に「県連中心に取り組む」と表明。公明党の漆原良夫中央幹事会会長は記者会見で「今後の原発事故対応をどうするか、県民に選択を求める重要な選挙だ」との認識を示した。菅義偉官房長官は会見で「政府と連携し、復興を最大限加速化できる体制が整うことを望む」と述べた。
民主党の海江田万里代表は会見で「大震災からの復興、原発事故の収束に向け、新知事に最大限の努力をしてほしい」と強調。社民党の又市征治幹事長も「復興が最大の課題だ」と指摘した。
自民、民主、公明、社民など各党は前副知事の内堀雅雄氏(50)を相乗りで支援。みんなの党の浅尾慶一郎代表も「中間貯蔵施設受け入れなどで佐藤雄平知事とさまざまな苦労を分かち合った内堀氏に復興に向け尽力してほしい」と力説した。
これに対し共産党は全国の原発再稼働への反対姿勢を掲げる医師の熊坂義裕氏(62)を支援する。志位和夫委員長は「原発ゼロを目指す知事をつくることができるかが問われる選挙になる」と訴えた。
(2014年10月10日 福島民友・県内選挙ニュース)
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