IMD調査がアジアの人材育成の遅れを指摘

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IMD調査がアジアの人材育成の遅れを指摘

AsiaNet 66654 (1524)

【シンガポール2016年11月29日PR Newswire=共同通信JBN】最近発表された大手調査リポートによれば、アジアが今まで通りビジネス人材の育成を怠り続ければ、世界での競争力を失う危険がある。

Photo: http://photos.prnewswire.com/prnh/20161124/442730-INFO

世界をリードするビジネススクールIMD(http://www.imd.org )が発表した「世界人材ランキング(World Talent Ranking)」(http://www.imd.org/wcc/news-talent-report )によれば、アジアは2年連続して1国しかトップ10に入らなかった。

この年次リポートは世界61カ国が国内企業のパフォーマンスを最大化するため、どのように人材プールの育成、勧誘、つなぎ止めを行っているかを評価している。

これら61カ国のうち、香港は今年、2ランク上げて10位にランクインしたが、その他のアジア諸国はすべてランクを下げている。

昨年、アジアでただ1国トップ10にランクインしたシンガポールはランクを5つ落として15位になり、マレーシアは15位から19位、台湾は23位から24位、タイは34位から37位にランクを落としている。

中国本土は経済大国のひとつでありながら、ランクは43位と低迷した。昨年からランクを3つ落としており、インドネシアの1つ上にすぎない。

リポートを発表した「IMD世界競争力センター(World Competitiveness Center)」(http://www.imd.org/wcc )のディレクター、ブリ・アーチュロー教授はアジア諸国における人材に対する投資の欠如を主な原因とみている。

同氏は「多くのアジア諸国、特にシンガポールは、海外人材の招致という点では間違いなく最も魅力的な国のひとつだと思う。これらアジア諸国は海外人材の知識や経験によって全体的な競争力を高めていることも間違いない。しかし、海外人材は国内人材の開発の欠如を補う点では十分ではなく、それは特に教育に対する公共投資の欠如について言えると思う。これに関連する事柄が相まって、アジア諸国は全体的な競争力を測る重要な測定基準のいくつかで悪い成績を収めている」と述べた。

このランキングは人材に対する投資/育成、人材招致力、人材供給能力の3部門の実績を集合したもので、多くの要素から成り立っている。その中には教育、見習い期間、従業員教育、労働者の動機づけ、語学力、生活費、生活の質、報酬、税率、頭脳流出も含まれている。

2016年にトップ10を占めたのはスイス、デンマーク、ベルギー、スウェーデン、オランダ、フィンランド、ノルウェー、オーストリア、ルクセンブルク、香港で、すぐ後にドイツが続いた。

ブリ教授は、シンガポールが今年エリートクラスから滑り落ちたのは、小中学校教育の効率性を高める投資を怠ったことが主因であると述べた。

中国が連続して低迷している理由について、同氏は「中国ではビジネス機会は増大しているが、海外人材の招致という点では競争力のある国に比べて劣る」と述べた。

2016年世界人材ランキングの詳しい内容はウェブサイト(http://www.imd.org/uupload/IMD.WebSite/Wcc/NewTalentReport/Talent_2016_web.pdf )を参照。

▽IMDについて
IMD世界競争力センターはIMDビジネススクールの1部門で、毎年「世界競争力年鑑(World Competitiveness Yearbook)」も発行している。IMD世界競争力年鑑は1989年以来発行され、世界各国の競争力に関する代表的な年次リポートとして広く認められている。

▽問い合わせ先
Matthew Mortellaro
+41-21-618-0352
matthew.mortellaro@imd.org

Singapore
Lynette Wong
+65-9027-7015
lynette.wong@mslgroup.com

ソース:IMD International