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ふくしまを守る・アーカイブ

 地球温暖化防止に向けた京都議定書の第1「約束期間」(2008―12年)が今年、いよいよ始まった。二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出削減目標としてマイナス6%(1990年比)を世界に約束した日本だが、現実には排出量は増えており、前途多難な船出となる。その間にも刻々と進む温暖化は、地球規模の大規模な気候変動をもたらし、わたしたちのふる里ふくしまにも陰に陽に影響を及ぼし始めた。県民は地域の中で環境問題にどう取り組めばいいのか。足元の環境を見つめ直すシリーズとして、第一弾は身近な生活に迫る異常気象や環境変化の最前線を追った。

第5部 環境社会へ

 果樹の実りの変化や産地の移動、豪雨や酷暑の増加など、地球規模の気候変動の影響が、県内にも忍び寄る。気候変動をもたらす二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出削減が世界的な環境問題としてクローズアップされる中、連載企画「環境08 ふくしまを守る」を通して身近な環境の変化を追い、CO2削減や環境保全に向けた県民、企業、行政の取り組みを紹介してきた。シリーズ最終の第五部「環境社会へ」では、本県の豊かな自然を守り、環境と共生する社会を次世代に引き継ぐために、環境とどのように向き合っていけばよいのかを考える。