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会津の天才連歌師-猪苗代兼載没後500年記念-・アーカイブ

会津の天才連歌師 猪苗代兼載没後500年記念  小平潟には天満宮が祀(まつ)られており、948年勧請(かんじょう)(道真公の御霊(みたま)をうつし祀ったこと)という大変歴史ある天神様である。この小平潟にも偉人が生まれたのだが、その人については地元でさえ知る人は稀(まれ)なのだ。500年以上も昔の中世という時代に、日本を代表する詩人の一人として名を馳はせた人物である。猪苗代兼載(けんさい)というその連歌師が亡くなって、今年はちょうど500年目に相当する。この記念すべき年に、兼載の生涯と、いかに優れた文化人であったかということに言及することで、少しでも多くの人々に、この偉人の業績を伝えたいと願っている。
戸田 純子

戸田 純子
戸田 純子
(とだ・すみこ) 猪苗代町生まれ、埼玉県小鹿野町在住。大学で連歌研究の第一人者である奥田勲教授と出会い、中世の連歌師「猪苗代兼載」の偉大な業績を知る。以来、兼載ゆかりの地を訪れ、その足跡をたどる。現在、埼玉県立皆野高校教諭。