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【連載】
会津の天才連歌師-猪苗代兼載没後500年記念-・アーカイブ
小平潟には天満宮が祀(まつ)られており、948年勧請(かんじょう)(道真公の御霊(みたま)をうつし祀ったこと)という大変歴史ある天神様である。この小平潟にも偉人が生まれたのだが、その人については地元でさえ知る人は稀(まれ)なのだ。500年以上も昔の中世という時代に、日本を代表する詩人の一人として名を馳はせた人物である。猪苗代兼載(けんさい)というその連歌師が亡くなって、今年はちょうど500年目に相当する。この記念すべき年に、兼載の生涯と、いかに優れた文化人であったかということに言及することで、少しでも多くの人々に、この偉人の業績を伝えたいと願っている。 | |
戸田 純子 |
- 【26】 連載を終えて 足跡をたどる旅は続く
- 【25】 受け継がれるべきもの 未来へ続く偉人の足跡
- 【24】 ゆかりの地を訪ねて 「天神」に導かれた"旅"
- 【23】 清澄な自然美を詠う 故郷での足跡をたどる
- 【22】 修験とのかかわり 金剛寺の僧として修業?
- 【21】 母との深い絆 偉大な業績 天神の霊験
- 【20】 2人の母に共通点 「英世は、生まれ変わり」
- 【19】 野口英世の父・佐代助 "天才"の血受け継ぐ人物?
- 【18】 花の下にて 死してもなお桜愛でる
- 【17】 早すぎる死 古河にも現存縁の地名
- 【16】 「兼載松」(下) 小平潟天神こそが原点
- 【15】 「兼載松」(上) 故郷思わせる結庵の地
- 【14】 母亡き故郷へ 生新自由な新境地開く
- 【13】 戦乱鎮める祈祷百韻 現存していた兼載天神
- 【12】 岩城に庵を結ぶ 妻は皇族出身との説も
- 【11】 宗祇との対立と追慕(下) 30年余の日々思い絶唱
- 【10】 宗祇との対立と追慕(上) 心敬の弟子として歩む
- 【 9 】 兼載か、兼栽か 名に浮かび上がる人生観
- 【 8 】 先達との出会い 心敬との固い師弟関係
- 【 7 】 引き裂かれた母と子 抜きんでた才能への嫉み
- 【 6 】 天神が授けた子 3歳で季感わきまえる
- 【 5 】 人々を熱狂させた連歌 偉人を産んだ豊かな土壌
- 【 4 】 小平潟天神の行く末を願う 道真の「道」が長く続けと
- 【 3 】 "天鏡"の美に心奪われて 望郷の念で鎮座後押し
- 【 2 】 北野天満宮創建と良種 天神のお告げで御霊祀る
- 【 1 】 猪苗代湖の美しさに魅せられて ご神像に選ばれた地