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【07 1/1掲載】
新たな旅立ち
新たな旅立ち
恩師の鴫原さん(前列右から3人目)を囲み記念撮影する福島二小の同級生たち。今また、新しい旅立ちの時を迎えようとしている=福島市
 仕事や暮らし変化/社会にも大きな影響
 2006(平成18)年の師走。福島市の駅前通りに面した飲食店では十数人の男女が忘年会のテーブルを囲んだ。メンバーは1955(昭和30)年春に福島市の福島二小に入学した同級生と、その恩師。
 「久しぶり」「変わったね。白髪が増えた」「お互いさま。58歳だもの」−。少々緊張気味だった彼ら、彼女らの表情がみるみるうちに打ち解けていく。
 「当時は一学級50人以上。教室はすし詰めだった」。5、6年の時に担任教諭だった鴫原煦(ひさし)さん(78)=福島市=が広げた卒業アルバムには机を並べた児童たちの姿。自分がどこにいるかを確かめようと、恩師の周りに同級生たちの輪ができた。
 出席者は皆、48年から49年の生まれ。いわゆる団塊の世代だ。
 県の出生統計によると、47年から49年の3年間、県内では毎年7万人を超える子どもが誕生した。総数は21万5453人に上る。年間出生数はその後、50年に7万人台を割ると徐々に減少し55年には5万人を下回った。47年からの3年間に生まれた世代は、県内でも戦後最大の人口の「かたまり」を形成する。
 「とにかく人数が多い。生まれてから墓に入るまで競争という感覚がある」。福島大の副学長室で、年の瀬まで仕事に追われていた山川充夫副学長(59)=地域経済論=は「そんなわれわれが高度経済成長を底支えしてきたのは確か」と話す。山川副学長も団塊の世代の1人だ。
 その世代が今年以降、一斉に定年退職の年を迎え、その数は県内でも10万人以上に上る。一部の企業などで採用する実質55歳定年に今年該当する52年生まれまで対象を広げると約20万6000人。これは県内総人口の1割を占める。
 山川副学長は「今、問われているのは、私たちの世代がこれまでどこに住み、どう働いてきたのか。定年を契機に、それがどう変わっていくかということ。地方から東京へ働きに出た人たちは故郷に帰ってくるのか。県内に住む人も、いい条件を求めて移動するかもしれない。第2の人生では仕事や暮らしも変わる。対応しようという地方にも課題が出てくる。人数が多いので、変化が社会に及ぼす影響は大きい」と言う。
 同窓会会場では、その「主役たち」一人一人が、それぞれの人生の軌跡を語り始めた。
◇団塊の世代 
 作家の堺屋太一氏が小説「団塊の世代」で使ったのが始まりといわれる。団塊はかたまりの意味。厚労省統計によると1947年から3年間の出生数は約805万人。50年からの3年間と比べ約157万人多い。
 


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