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▽4    【07 1/5掲載】
企業戦士
企業戦士
週1回の会議のため本社に出社した安西さん。通常は首都圏を拠点に国内外を飛び回る 
 技術畑から営業へ/人生の転機 仕事に情熱
 福島二小の同級会の会場。太いまゆの男性が落ち着いた口調で場を取り仕切る。世話人の一人の安西一司さん(58)=福島市=は、同市に本社を置く電気機器メーカーの取締役営業部長。
 「人数が多く、競争の世代だった。入社時、約10人いた大卒の同期のなかで『一番になってやる』という気概があった」。豪快に笑う姿には「企業戦士」の言葉がよく似合う。
 安西さんは高校卒業後、仙台市の大学に進学した。学部は工学部。合気道部では副主将を務め、3年生の時は日本武道館で行われた演武会の代表にも選ばれた。
 入社後は「仕事も遊びも徹底的」の日々。当初は、接待などとは縁のない技術部に配属されたが、週2回は妻に残業と言ってマージャン。週末はスポーツ。社内に硬式野球部やバスケットボールなど次々とサークルをつくって主将を務めリーダーシップを発揮した。
 30歳の時、「日本の中心で仕事がしたい」と転職を考えたが結局、会社に残った。転機は37歳の時。営業を強化する会社の方針で、安西さんらエンジニア数人が営業部に転属された。「これが肌に合っていた」
 以来、工場のある所なら、どこへでも行く営業マンの生活。「派手な営業はやらない。瞬間、瞬間はよくても、長続きしない。肝心なのは信頼関係」。そんな言葉に人生を切り開いてきた自信がにじむ。
 内閣府が2001(平成13)年度発表した「国際比較調査結果報告書」によると、国内で継続して働きたいと考えている六十五歳以上の高齢者は90・1%。米国、韓国、スウェーデンの80%代に比べ高い水準を示している。
 役員の安西さんは、定年の対象にならない。「65歳までは仕事を続けたい。そしてお客さんに信頼される部下を育てたい」と退職を見据えながら仕事への情熱を語る。
 少子・高齢社会に対応し昨年四月、改正高年齢者雇用安定法が施行された。これにより企業は、社員が年金受給年齢の65歳まで働ける措置を義務付けられた。
 福島労働局の調査では、05年6月現在、65歳まで働ける県内企業は21・5%。法改正後、従業員300人以上の企業では90%を超したが、労働組合のない中小企業ではこれから。社員の熱意に応える環境づくりが待たれている。
◇改正高年齢者雇用安定法 
 年金受給年齢の65歳まで働き続ける環境整備を企業に義務付ける法律。高年齢者の安定的な雇用を確保するため事業主は2013年度まで段階的に、定年の引き上げや継続雇用制度を導入しなければならない。
 


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