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▽7 【07 8/24掲載】
金山町(上)
木漏れ日がまぶしい夏の午後、新居の前でくつろぐ森谷さん夫妻=金山町・上大牧
 
高い人気誇る移住先/アクセス件数 全国5位も
 金山町水沼。奥会津の濃い緑の中、只見川沿いの国道から町道に入る。無人駅に近い踏切を横切り坂を上ると、木漏れ日の中に上大牧の集落がある。
 上大牧は10軒ほどの家が並ぶ小さな集落。森谷茂男さん(58)、えり子さん(55)夫妻は昨年10月に空き家を購入、さいたま市から移り住んだ。「集落には7世帯。世帯主では私が最年少」と森谷さんは苦笑する。
 森谷さんは、山形県村山市出身で4人兄弟の末っ子。昭和40年代の初め、故郷を出て大宮市(現さいたま市)で就職、サラリーマン生活を送った。「朝早く起きて電車に押し込められたり、仕事が終わると酒を飲んだりする毎日。周りの人が若いのに死んでいった。50代半ばになり考えた。年を取ってくると自分の故郷と似た所がよくなるのかな」と移住の動機をぽつりぽつり語った。
 金山町は今、「定住・2地域居住」の受け入れ先として注目を集める市町村の一つ。
 昨年10月以降、首都圏などから6組が空き家を購入するなどして移り住んだ。2地域居住希望の1組を含め、移住を検討している都市住民も6組いる。この人気ぶりに、6月には県議会の企画環境委員会が視察に訪れた。
 同町地域振興課の須佐光夫地域づくり主任(37)は「早い家族は約40日で移住を決めた。皆、町を訪れ景色の美しさに驚く」と話す。須佐さんは、町への定住者や2地域居住者の受け入れ促進を担当して2年目。
 「特にノウハウがあるわけでなく手探り」というが、総務省のホームページに登録した同町のコーナーは、小まめに更新するうちにアクセス件数は3月の時点で全国5位。現在も13位と健闘を続けている。
 須佐さんが手始めに行ったのが昨年10月、田舎暮らしをテーマに都内で開催されたイベント「ふるさと回帰フェア」への出展。同12月には東京の「ふるさと情報センター」で単独のセミナーも開いた。これを機に問い合わせが相次ぎ、須佐さんはそのたびに時間を置かず資料を送り続けた。「反応の早さが功を奏したのかもしれない」と須佐さん。そんな「先進地」の取り組みを学ぼうと町には近隣町村からも講師派遣の依頼がある。
 しかし須佐さんは「IターンやJターンの受け入れが、過疎対策の『特効薬』ではない。市町村はそのことを肝に銘じる必要がある」と言う。
 ホームページ 総務省が昨年7月に開設したホームページ「交流居住のススメ」には、全国463団体が登録し情報を発信中。現在、アクセス総件数は22万1000件を超え、金山町のページは8800件を超えた。
 


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