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▽6 【07 11/02掲載】
ファーマーズマーケット
ファーマーズマーケット

店に登録した生産者の帽子をかぶって和やかにあいさつを交わす森合さん(右)と金沢さん=須賀川市・「はたけんぼ」

 
人気支える女性の力/新しい舞台に笑顔が輝く
 須賀川市郊外にあるファーマーズマーケット(農産物直売所)「はたけんぼ」。朝6時すぎから、幹線道路に面した駐車場には、ワゴン車が何台も並ぶ。車からは次々と、農家の女性たちが野菜や果物、農産加工品が詰まった段ボール箱を降ろし店内に運び込む。
 店内では、女性たちが商品ごとに区切られた陳列台に袋詰めした野菜などを並べる。ラベルに印刷された生産者の名前にも、女性の名が目立つ。
 須賀川市の森合キヨ子さん(59)は、行き交う友人とあいさつしながらニンジンを並べ始めた。「(野菜作りは)夫と一緒にやっているけど、商品を店に運ぶ自分の名前を登録している。店に運ぶのは女性が多い」と言い「値段を自分で付けることと、女同士で野菜を交換したりするのが楽しい」とほほ笑む。
 「はたけんぼ」は、JAすかがわ岩瀬の子会社が、2003(平成15)年6月にオープンした同JA管内唯一のファーマーズマーケット。1日当たり300人以上の生産者が農産物を持ち込み、約1万5000点が売れる。売上額は、07年3月期決算で10億1700万円。08年3月期では11億円台に乗る見通し。同JAによると、一店舗のファーマーズマーケットとしては東北、北関東で最高水準の成績を誇る。
 経営するジェイエイあぐりすかがわ岩瀬の佐藤貞和総合フードグループ統括マネージャーは「この人気店を支えているのが、団塊の世代の女性たち」と話す。
 ファーマーズマーケットは現在、地場産品を地元で流通させる試みとして全国のJAが展開するが、成功の鍵は「少量多品目」。消費者をつかむには、店を支える産地も少量でも多様な産品の出荷が求められる。
 「県中は、もともと小規模農家が多く、少量多品目生産を行っていた。その中心が、会社勤めと兼業する男性ではなく50、60代の女性」と佐藤統括マネージャー。好調な売れ行きも、女性たちの意欲を引き出していると言う。
 同市の金沢トキエさん(59)は、5年前に夫を亡くし「1人ではできない」とキュウリのハウス栽培をやめた。今は比較的手間のかからない水ナスなどを同店に出す。「出荷数は少ないけど水ナスは『甘くて柔らかい』とほめてもらえる。この店はありがたい」。新しい舞台を得た女性たちの笑顔が光っている。
 ファーマーズマーケット   地域の農家や畜産農家が生産物を直接持ち寄り、消費者に直売する市場。北米での成功を参考に、国内でも各地のJAが2000(平成12)年ごろから手掛け始め、消費者の安全・安心に対する志向の高まりを受けて広がっている。
 


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