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ふくしま 団塊の道標TOP
▽7 【07 11/03掲載】
女性営業社員

営業所で若手の社員と打ち合わせする鴻野さん(中央)と三河さん(右)

 
若い世代のまとめ役/注ぎ続ける仕事への情熱
 団塊の世代、なかでもビジネスの第一線を走ってきた男性の多くが、「60歳定年」の節目を迎え、仕事を続けるか、仕事以外の新しい道へと踏み出すか決断を迫られている。その一方で、同じ企業人として生きながら、なお仕事に情熱を注ぎ続ける女性たちがいる。
 営業歴22年の鴻野千恵子さん(59)=福島市=は「私たちの業界は、昔から定年という意識はあまりなかった」と話す。鴻野さんは、明治安田生命保険郡山支社福島南営業所の支部マネジャー。いわゆる「保険のおばさん」だ。
 生保業界ではこれまで、女性の営業社員に限り、正社員としての定年はあっても、定年以降、嘱託社員になると年齢制限がなかった。同社では3年前、明治、安田両生保が合併し新会社となって嘱託の年限も定められたが、それでも65歳の定年後も、75歳までは働ける。「実際、数年前まで80歳の社員がいた。健康で、やる気があれば続けられる仕事」と鴻野さんはやりがいを語る。
 同営業所の田中和彦所長は「長く営業を続けた人は顧客も多く、引き続きフォローしてもらった。ある意味、特殊なケースかもしれない」と言いながらも「女性は毎日、同じ顧客の所に通える。男性は気後れしてできない面がある。一見派手だが、こつこつ信頼を積み重ねる仕事。何度も顧客に会うためには男性より女性」とその強さを語る。
 鴻野さんは37歳の時、商家の主婦から業界に飛び込んだ。「子育てが一段落した時、『時間の融通が利くから』と誘われた。最初は、とても営業は無理と思ったけれど周囲に支えられた」と笑顔を見せる。
 鴻野さんと同じ支部マネジャーの三河悦子さん(59)も団塊の世代。名古屋市で結婚し、夫の実家のある福島市に移り住んだ後、31歳で入社した。「子持ちの女性は企業に歓迎されなかったが、生保には母親が働ける環境があった。それに、家族の理解や出会った人たちに恵まれた」と仕事への愛着を語る。
 ただ、生き生き働く女性たちにも、いずれ節目は訪れる。三河さんは「確かに顧客の知識が高度化し、勉強が必要。若い世代の時代になった。それにボランティアなど健康なうちにやりたいことはある。でも今、支社では多くの団塊の世代がまとめ役を務めている。私たちが辞めるのは、後継者を育ててから」と言葉に力を込めた。
 生命保険の女性営業社員  生命保険の契約の募集、集金、アフターサービスなどを行う。営業成績により給与額が左右されるが、勤務時間の拘束が緩やかな面があり家庭との両立を図りたい女性の就職が多い。近年は20代の未婚女性の就職も増えている。
 


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