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▽8 【07 11/06掲載】
ボランティア

パイロットクラブの仲間とボランティア活動に励む木村会長(左から2人目)

 
経験生かして恩返し/社会とのかかわりに意欲
 福島市の石井美紀子さん(59)は、同市の花の名所・花見山を舞台に活動するボランティアガイドの団体「花案内人」の会員。3月から5月まで現地で観光客を案内、福島駅と同所を結ぶバス「花見山号」の車内でもガイドも務める。
 55歳で事務の仕事を退き2年ほど専業主婦をしたが「やらなければならないことが残っている気がした。長く働かせてもらった社会への恩返し」と、案内人の養成講座を受講。昨春、「デビュー」した。
 「多くの人の前で話すことが新鮮。それに、この活動には会計や生け花など、これまで学んだことを生かせる場がある」と石井さんはやりがいを語る。
 大手代理店・博報堂の「団塊世代−定年(引退)後のライフスタイル調査」によると、定年後に「仕事」「ボランティア」「趣味」のうち行いたいものについて42.5%が「3つすべて」と回答。次いで「ボランティアと趣味」が21.8%を占めた。
 同時に、フルタイムで仕事をしたい人は14.6%にとどまっており、団塊の世代が抱くボランティアや趣味への関心の高さをうかがわせている。
 石井さんは「退職後も社会と積極的にかかわりたいと、ボランティアや趣味の講座、講演会に通う人が多い」と同世代の心境を代弁する。ただ「実際にボランティアができる場は多くない。花見山という場所を持つ私たちは恵まれている」と、甘くはない現実も指摘する。
 自ら社会貢献の場を切り開いている人もいる。奉仕団体・福島パイロットクラブの木村修会長(67)=福島市=は60歳で退職した後、国際組織パイロットクラブ・インターナショナルの支部を友人らと立ち上げた。
 現役時代はメーカー勤務。高度成長期の中、「試行錯誤しながらも達成感があった。忙しくないと気が済まない」と言い「これまで仕事でお願いばかりしてきた。退職後はお願いされる側、つまり奉仕する側に回りたかった」と話す。
 現在、クラブが取り組むのは障害者支援。先月には福島市で支援を訴えるウオーキング大会を開いた。木村さんは「大会に合わせたイベントも今年から始めたが、人集めには苦労する。『奉仕をします』とお願いしても受け入れられない時もある」と言ながら「人は1人では生きられない。これからも『お願いの人生』かな」と笑う。
(第4部おわり)
 ボランティア 「大辞泉」によると、自主的に社会事業などに参加し、無償の奉仕活動をする人。総務省の2006年度社会生活基本調査によると26・2%の人が何らかの形でボランティア活動を行い、12・0%が「まちづくりのための活動」に従事している。
 


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