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▽5 【07 11/27掲載】
団塊ビジネス(1)
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にぎわう地球の旅仙台の海外ロングステイセミナー=仙台市

 
「ロングステイ」人気/安価な海外 年金不安背景
 「年配の方は常に金融機関にとって、いいお客さま。ただ、大量定年が始まるといっても、特別な商品企画があるわけではない。金利の優遇などは、今後の検討課題になるかもしれないが」。団塊の世代に狙いを定めた販売戦略、いわゆる「団塊ビジネス」について、福島市に本店を置く金融機関の担当者の口ぶりは素っ気ない。
 同金融機関では、個人預金者の60%が60歳以上、投資信託では45%を65歳以上が占める。このうち投資信託の取り扱いが全店舗で始まったのは、2004(平成16)年4月だった。
 金融機関の「退職金商戦」は、大量定年に関係なく、既に路線の定まったものと担当者は話す。
 ただ、金融商品の取り扱い状況からは、「大量定年時代」の反映もうかがえる。同金融機関の取り扱う投資信託の一番人気は「分配型投信」。分配金が毎月、顧客に支払われるタイプの商品だ。
 担当者は「年金制度への不安を背景にしてか、年金感覚の取り扱いが受けてるのだろう」と話す。
 この年金制度への不安を背景に、広がりつつある新しい市場がある。
 「時間があると、ぶらっとこの店に来る」。宮城県柴田町の清野栄作さん(61)は、くつろいだ様子で店の社員らと会話を交わす。仙台駅前の百貨店にある旅行会社「地球の旅仙台」のアンテナショップでは毎週土曜日、「海外ロングステイセミナー」が開かれ、清野さんのように60歳前後の男女でにぎわう。同店は今や、東北最大のロングステイ情報の発信地の1つ。
 海外ロングステイは、国外で生活を送るライフスタイル。多くの場合、定年などで「現役」を退いた人たちが、国内に生活の拠点を置きながら海外に長期滞在する場合が多い。退職者をひきつけるのは、海外へのあこがれと同時に、年金生活の経済的な理由もあるといわれる。
 同社と提携しマレーシア・マラッカでのロングステイを企画する「トミザワサービス」の富沢忠一副代表(60)は「マレーシアなどは、気候が温暖で治安が比較的いい。それに生活費の安さが魅力。家具付きのコンドミニアムが月6、7万円。食費は外食中心でも月3万円あれば夫婦2人なら十分。夫婦2人で月二十数万円の年金暮らしの場合、海外なら貯金もできる。これからニーズはどんどん広がるはず」と話す。
 海外ロングステイ 通商産業省(当時)が1986年に提唱した「シルバーコロンビア計画」がルーツ。同計画は、民間主導の居住地整備を柱とする構想で、景気後退などで実現しなかった。その後、草の根的に広がり、観光戦略として受け入れを進める国もある。
 


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