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▽6 【07 11/28掲載】
団塊ビジネス(2)

オープン前のミニ民宿で「団塊の世代が楽しめる場所にしたい」と話す高橋さん

 
ツアー市場に可能性/国内短期滞在型も広がり
 仙台市に本社を置く旅行会社「地球の旅仙台」は3年前から、本格的に海外ロングステイの企画と販売を始めた。現在はタイのチェンマイ、マレーシアのペナンとマラッカ、台湾、シニア留学専門の滞在地としては中国の大連へと顧客を送り出す。
 「ただ、いきなり数カ月のロングステイには、不安や戸惑いがお客さんにある」と同社の清野幸湖さん(48)。このためロングステイの前段階の企画として、5日間の「下見ツアー」と約二週間の「お試しコース」を用意する。下見ツアーは、手軽感が受けてか「なかなかの人気」という。
 セミナーも、アンテナショップで週1回開くほか、地域の公民館などでの出前講座を展開。年1回は宮城県や地元企業との共催で大規模なシニアフェアも開催するなど情報発信に余念がない。
 横山峰昭社長(63)は「顧客は個人客ばかりで、それほど利益が上がる商売ではない。大手もロングステイの窓口を開いているが、本格的な取り組みには至っていないようだ。マーケットとしてはまだまだ」と言葉は控えめ。清野さんも「会社は社員十数人。小回りが利く小所帯で、社員自身、旅行業が好きだからこそできる」と話す。
 しかし、横山社長の表情には、市場の可能性への手応えもにじむ。「現在、台湾では政府が日本人を中心にロングステイの受け入れに本腰が入れ始めた。既にビジネスのルートは開いた」と笑顔を見せる。
 一方、ロングステイとは対照的な、国内での短期滞在型レジャーの分野でも「団塊ビジネス」が広がりつつある。
 11月中旬、福島市荒井の丘陵地帯にある「アンナガーデン」の一角では、宿泊施設のオープンに向け準備が慌ただしく行われていた。オーナーの高橋和子さん(59)は1948(昭和23)年生まれの団塊の世代。「私たちの世代が、好きな音楽や新鮮な野菜、温泉を楽しめる場所にしたい」と施設の姿を思い描く。
 高橋さんが計画するのは客室六室程度のミニ民宿。共有スペースには、DVDの映像と音楽が楽しめるオーディオセットと大量のアナログレコードが備えられる。レコードの多くは、高橋さんと同じ団塊の世代のフォーク歌手吉田拓郎さんの作品。民宿の名「旅の宿」(仮称)は吉田さんのヒット曲から取った。
 吉田拓郎 1946年、鹿児島県出身。フォーク世代を代表するシンガー・ソングライターとして70年代にヒット曲を連発した。昨年、静岡県掛川市つま恋で開催した野外コンサートで、団塊の世代ら3万5000人(主催者発表)を集め根強い人気を証明した。
 


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