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赤ちゃんを救え (2006.05.07)
 募金を呼び掛けるチラシ。水海道市を中心に、各地に配られた

サポーター広げた輪/「マイアミの奇跡」へ活動
  渡米移植のため「あやかちゃんを救う会」で募金活動が始まるそうだ―。昨年11月上旬、記者会見で公表される前から、このニュースが地元茨城県水海道市(現・常総市)の神達良司さんの同級生や、サッカーJリーグのサポーターの間を駆け巡った。
市がビル一角を無償提供
 話を聞きつけた水海道市は「彩花ちゃんを助けるためなら」と、ビルの一角を事務所として無償提供してくれた。
 募金目標額は1億3000万円。内訳は、渡航先の病院から提示された保証金89万5000ドル(約1億740万円)と渡航費、現地での生活費や交通費など。日本人は米国では無保険者のため、渡米前に保証金を病院の銀行口座に振り込まなければ、入院許可が下りない。
 「サポーターは選手と一緒、最後の一秒まであきらめない」。途方もない金額で、誰も募金の経験はなかった。とにかくやってみようじゃないか。救う会の仲間たちは、日本サッカー史に残る出来事を挙げ「(日本がワールドカップ本大会に出場できなかった)『ドーハの悲劇』を二度と起こすな。(日本がブラジルに勝った)『マイアミの奇跡』を起こそう」と声を掛け合った。
募金活動の要点は3点
 遠回りしている暇はない。救う会の事務局を中心に、募金活動の作戦が練られた。募金の要点は3点。第1に、駅前や街頭での街頭募金と商店への募金箱設置。茨城県内、水海道市内の友人や知人一人一人に声を掛けて理解と協力を求めること。第2に、サッカーJリーグの試合会場でサポーター仲間に募金を呼び掛ける。第3は、インターネットやメディアを活用して全国各地の協力を得る。
 11月16日。茨城県庁で記者会見が開かれた。母宏美さんは「おなかいっぱいミルクを飲ませてあげたい」と涙した。
 競技場前では、良司さんも募金箱を持って立ち「募金に協力してください」と頭を下げた。黙って通り過ぎる人もいたが、「頑張ってね」と駆け寄って小銭を入れてくれる人もいた。
  水海道市内のほとんどの商店や飲食店、公共施設に彩花ちゃんの写真入りのポスターが次々に張られた。救う会の1人はある日、立ち寄った店で高校生がポスターを指さして話す場面に出くわした。「目標額を達成できるかもしれない」。成功の予感が頭をかすめた。
 
 


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