連載 ホーム 県内ニュース スポーツ 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
 
第1部TOPへ
TOP 第1部 第2部 第3部 第4部
第1部
赤ちゃんを救え (2006.05.09)
 渡米した直後の彩花ちゃん(中央)と神達さん負債=ジャンクソン記念病院

Jリーグ一丸で支援/メディアの力発揮、反響
  募金活動開始から5日後。水海道市(現・常総市)の神達彩花ちゃんを救う会事務局には予想を大きく上回る反響が寄せられた。事務所の電話は鳴りっぱなし。情報提供の拠点としたインターネットのホームページ(HP)は1日の閲覧が3万件を超え、電子メールも日に2000通以上届いた。新聞やテレビ、ラジオも次々に報道した。
ジーコ監督もメッセージ
 サッカーJリーグとチーム、選手、サポーターは一体となって支援を繰り広げた。ジーコ監督やJリーグ、各チームが公式HPで応援メッセージを送った。競技場の電光掲示板には彩花ちゃんの写真が大写しされ、選手はユニホームをオークションにかけて売り上げを募金した。鹿島アントラーズは1000万円を寄付。浦和レッズの試合会場では、1日で500万円以上もの募金が集まった。Jヴィレッジ(楢葉・広野町)もポスターを張って応援した。
 母宏美さんの故郷、岐阜県大垣市では、親族や友人、宏美さんの元の職場の社長や同僚が駆け回り、亜樹ちゃんママ長沢麻未さんも街頭で呼び掛けた。「応援してくれる人がこんなにもいるんだ。自分も良い思いをさせてもらっているなあ」。木枯らしのなか駆け寄って来てくれた人の姿に心温まる思いを抱いた。小学校や幼稚園の子どもたちも募金や千羽鶴を寄せた。
 爆発的な反響の大きさとともに、救う会には匿名での苦情電話やメールが何件かあった。ネット社会の利便性と匿名性という「光と影」の間で、救う会のメンバーは移植医療の現状と募金活動の理由、病状などを説明して理解を求めた。
募金額が1億円を突破
 開始から2週間目の11月29日、募金額は1億円を突破し、救う会は同日、マイアミ大に保証金を送金した。翌30日には目標額1億3000万円を達成し、神達さん夫妻は感謝のメッセージを発表、救う会は積極的な募金活動にピリオドを打った。両親と日米双方の医師団は、直ちに渡米準備に入った。荒波嘉男トリオ・ジャパン事務局長は「20年近い活動の中で、最短での目標達成。移植について考えてもらう契機になれば」と期待を込めた。
 12月8日。多くの支援者に見送られ神達さん一家は日本をたった。慶応大学病院の医師らが彩花ちゃんの体調を管理し、マイアミ大との連絡に当たった。
 
 


〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
ネットワーク上の著作権(日本新聞協会)
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c)  THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN