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ドナーと家族 |
|13|(2006.06.13)
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| このパーティーから約4カ月後、交通事故で亡くなりドナーとなったエイミー(右端)。彩花ちゃんの退院とお祝いの会でもスタッフとして活躍した=1月10日、米国・ジャクソン記念病院 |
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スタッフがドナーに/家族、臓器提供を申し出
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米東部時間の5月20日午後。マイアミ市郊外の教会で、5臓器移植を受けたものの同17日に敗血症で亡くなった神達彩花ちゃん(1歳4カ月)のお別れの会がしめやかに行われた。
主治医の加藤友朗医師をはじめ、患者の日常生活を支援する「南フロリダツアーサービス」社長三井和美さん(57)や、副社長で医療通訳の平木修生さん(46)、マイアミの友人たちの姿があった。みな目を真っ赤にしていた。
集まった人々は3カ月前の2月、同じようにここで顔を合わせていた。三井さんの二女でスタッフの故エイミー・千佐子・ケリーさん(29)のお別れの会もこの教会で開かれたからだ。
前走車、突然停止し激突
「エイミーが交通事故に遭った」。2月中旬のある夜、家族や友人に贈るバレンタインデーのプレゼントを買いに車で出たエイミーさんの前走車が突然路上で停車。避けきれずに激突し、エイミーさんは、ほぼ即死の状態だった。
エイミーさんは1月10日、彩花ちゃんの退院と誕生日のお祝いの会の日、会場の病院に料理を運ぶ準備をした。その後、三井さんに彩花ちゃんが元気になった様子を話したという。
「元気になるのなら…」
日ごろから臓器移植患者に接してきた三井さんは、悲しみの中で臓器と組織の提供を申し出た。「エイミーは亡くなったけれど、移植を受けた患者さんが、彩花ちゃんのように元気になるのなら」。
米国では書面による本人の意思表示がなくても家族の同意があれば提供できる。マイアミの臓器調達機関(OPO=ライフアライアンス)や組織バンクが病院と連携してエイミーさんの臓器などを摘出。臓器は研究用に、骨と角膜と皮膚は患者に提供された。
彩花ちゃんの死去は、その3カ月後だった。ドナーから臓器提供があり移植手術が受けられたこと、三井さんというドナー家族に接したことで、神達さん夫妻も彩花ちゃんの臓器提供を申し出た。医学的判断から提供は実現しなかったが、OPOでは神達さん夫妻も三井さんと同じ「ドナー家族」として名簿に載せ、帰国後も支援することを決めた。日本人の2家族が、このマイアミで「ドナー家族」となった。
三井さんは「先に行ったエイミーが、天国で彩花ちゃんと遊んでくれているからね」と涙交じりで神達さん夫妻に語り掛けた。「患者さんに元気になって日本に帰ってもらいたい。これからも支援し続けたい」と三井さん。身近な人々がドナーになり、移植医療を支える現実があった。
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