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7 |
ドナーと家族 |
|19|(2006.06.20)
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| グリーン一家。(左から)マギー、エレノア、マーティン、ローラ、レグ(ニコラス基金提供) |
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「ニコラス基金」設立/父グリーンさん著書出版
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ニコラス君の死後、父レグ・グリーンさんと母マギーさんは「臓器提供や移植について、多くの人に理解してもらいたい」との思いから、個人で「ニコラス・グリーン基金」を設立した。臓器提供の理解を深め、命の大切さを知ってもらう活動に残りの人生をささげる覚悟からだった。
世界各国を訪問し講演
グリーンさんはニコラス君の出来事を「ニコラス・エフェクト(ニコラス現象)」(邦題・ニコラスの贈りもの、オライリージャパン社、三浦彊子訳)として出版。テレビ映画にもなった。UNOS(United Network for Organ Sharing)のドナー家族スピーカーとして、全米各都市をはじめヨーロッパやオーストラリア、日本も訪れて講演している。
同基金と米国、イタリア両政府のフルブライト委員会が連携し、南イタリアの移植外科医を米国に招く研修プログラムも始めた。
「臓器提供を理解する一番最初の重要なステップは何だか分かるかい。ドナーカードを持つことじゃない。一人一人が心の中で『臓器提供って何だろう』と考えることなんだ。次は家族と話し合うこと。そして自分で決めること」とグリーンさんは言う。
日本では、脳死下の臓器提供は、本人の提供意思が書面で示され、なおかつ家族が拒まない場合に実現する。一方、米国は本人または家族の意思のどちらかだけで提供ができる。しかし、仮に本人の生前の意思表示があっても家族が反対すれば、「提供を求めない」という内規を持っている臓器調達機関(OPO)は多い。
臓器提供は残された家族の「癒やし」であるべきで、無理やりに進めれば家族のケアにはならないという考えからだ。
グリーンさんは「臓器ばかりが注目されるが皮膚や角膜、骨など組織の提供も重要。組織の提供で何千人、何万人が助かった事実を無視してはならない」と言う。
グリーンさんは妻マギーさん(45)、娘エレノアさん(16)、ニコラス君の死後生まれた双子で10歳のマーティン君とローラさんの家族5人でロサンゼルス郊外に暮らす。ニコラス君が元気であれば18歳だ。
「命救う喜び得られた」
「ニコラスのことを思い出すたびに、言いようのない気持ちになる。ニコラスの臓器提供で私たちは『無私』の心を知り、命を救う喜びを得られた」。グリーンさんの目に涙が光った。
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