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移植医療の現場 |
|32|(2006.08.26)
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| 小児移植外科の移植コーディネーター。明るく元気な移植コーディネーターたちも、24時間体制で連絡を受ける忙しい仕事に従事している |
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患者の生涯の伴走者/重責担うコディネーター
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米国の臓器移植医療では、手術や治療を行う医師と同様に、看護職の「移植コーディネーター」が重要な役割を担う。コーディネーターの仕事は大きく2系統に分かれる。移植患者の側で働く「移植コーディネーター」と、臓器獲得機関(OPO)に所属して臓器提供者(ドナー)側で活動する「ドナー・コーディネーター」。業務に当たってはCCTC(移植コーディネーター)、CPTC(ドナーコーディネーター)、CCTN(移植看護師)の資格を持つことが望ましい。ここでは病院の移植コーディネーターの仕事を紹介する。
移植手術後、入院している患者と家族のもとに、移植コーディネーターのナタリー・リオスさんがやってきた。「退院後は病院に通って外来診察を受け、リハビリ訓練が必要です」と、入院中から退院後の治療を計画し、患者に説明するのがリオスさんの重要な仕事の1つだ。
ある日リオスさんのもとに電話が入った。「移植後、在宅治療を受けているが子どもが口から食べない」という母親の相談だった。日本では手術後は「おかゆ」を食べるが、米国はお湯で溶かしたシリアル。リオスさんはシリアルの箱に書かれた表を使って必要なカロリーを計算。シリアルに混ぜるソースの種類を変えることなどを話し、「食事が進まない場合、言語療法士のリハビリが有効な場合もあります。定期的に訓練を受けてくださいね」とアドバイスした。移植患者の生涯の「伴走者」が移植コーディネーターだ。
3年ごとに資格を更新
コーディネーターには専門資格認定機関があり、試験と認定は米国移植コーディネーター評議会(ABTC)が行う。3年ごとに更新の必要があり、病院や専門機関、北米移植コーディネーター協議会(NATCO)の研修受講が必要。2004年の資格取得者はCCTCが866人、CPTC650人、CCTNが324人。約1840人が、全米の医療現場で働いている。
病棟には「ナース・プラクティショナー」という上級看護職もいる。移植前の患者の管理や、医師同様に診察や治療をする。
チーム医療によって、医師も移植コーディネーターも専門分野に集中して治療ができる。多種多様な医療者により治療が進められるため、患者に提示される選択肢は多岐で、医療や福祉制度も複雑。患者が満足のいく選択ができるよう、医師は十分に情報を提供しなければならず、患者にも病気を理解して積極的に治療に参加する努力が求められる。
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