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臓器獲得機関OPO |
|52|(2006.12.13) |
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| 肝臓移植を受けた子どものころにモデルとして登場した啓発ポスターを前に現在の活動を説明するトリーナさん |
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移植医療、社会へ発信/当事者たちが体験語る
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「私たちドナー家族が今、亡き家族を思うとき、さまざまな思いを抱く。悲しみ、そして命を贈ったことでの喜びや誇り。私は家族の臓器を提供したことで、しみじみとした感動を味わっている」
ドナー家族臓器提供訴え
米国公衆衛生局長代理で医師、ハワイ生まれの日系人ケネス・モリツグ氏は昨年5月にワシントンD.Cで開かれた「ドナーと家族をたたえる全米会議」の席上、臓器提供と移植の推進を訴えた。
同氏は、炭疽(たんそ)菌事件が起きた2001年当時、問題解決に当たった副医務総監。しかし、この会議では「ドナー家族」として知られる。その理由は、同氏の妻と娘が相次いで交通事故に遭い、臓器提供をしたからだ。日系人のドナー家族で、米国の臓器提供・移植推進活動の中心人物。それがモリツグ氏。
妻ドナさんが交通事故に遭ったのは1992年。モリツグ氏ら家族は、脳死となったドナさんの臓器の提供を決断した。臓器は6人の移植患者に、角膜は2人の患者に移植された。これだけでも大変なことだが、モリツグ氏にはさらなる悲劇が起きる。4年後、当時22歳の娘ヴィッキーさんが車にはねられた。ヴィッキーさんは臓器提供の意思を示しており、臓器は5人の患者に、角膜は2人に移植された。モリツグ氏は「亡き家族の臓器提供は私たちに大きな財産を残してくれた」と語った。
若者を対象に啓発活動
マイアミのOPOで活動するトリーナ・エンゲブレッセン・ブレイデイさんは84年、2歳で肝臓移植を受けた。高校時代には「臓器移植について知ってほしい」と、同年代の若者を対象にした啓発プログラム「ライフ・101プログラム」を立ち上げた。
その後、OPOのスタッフとして活動に参加、10代の若者を対象に命の大切さや移植医療を知ってもらおうと、教材や資料の作成と配布、講演会などを開いている。ドナー・コーディネーターの勉強会でも、子どものころ、移植を受ける前後の様子を記録したビデオ映像を紹介しながら、移植医療の現状やドナーへの思いを語る。
臓器移植を受けた患者は社会の恩恵を受けた者として社会への貢献が求められる。「移植の素晴らしさを伝えたい」と語るトリーナさんの活動は、これからもずっと続く、ドナーや社会への恩返しだ。
米国は「当事者主義」。ドナー家族、そして移植を受けた患者。それぞれが異なる立場から当事者として、自らの体験を社会に向けて発信し続けている。
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