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臓器獲得機関OPO 47(2006.12.6)
脳の役割(日本臓器移植ネットワーク作成)  

米の脳死判定に変化/病院により脳幹死採用
 「脳死は死」の米国で、医師が行う脳死判定の状況はどうなっているのだろうか。カリフォルニア州で45年以上脳神経科医を務め、脳死判定も行った北野正躬(まさみ)医師は「脳死判定は患者の状態を正確に把握して終末期の治療を判断する目的で行われ、臓器提供とは別」と語る。
 同医師によると、同州は1980年代後半、全米に先駆けて「脳死は人の死」と定義した。法施行当時は24−48時間を置いて脳波を測定するなど脳全体の機能を測定し、その項目は多岐で慎重だった。しかし現在は、臨床的判断基準のもと、完全な脳幹の反射消失で脳波の検査をしなくても脳死と判定される。ただし、人工呼吸器などの生命維持装置は、家族の承諾がなければ外さない。豊かな終末期医療に向けた取り組みや医師への信頼を背景に、判定項目は単純化され、米国では「脳死は死」への異論は少ない。
 脳死判定は、脳神経科医か脳神経外科医のいずれか1人と、さらにもう1人の計2人の医師(移植にかかわる医師や研修医などを除く)が行う。患者の状態にもよるが、医師は呼吸や循環などを調節する脳の中心部分の脳幹機能、自発呼吸の有無を調べ、脳全体の機能検査を省略できる。
OPOは再検査要求可
 判定方法は病院や医師で少しずつ異なる。OPOのコーディネーターは脳死判定を行わないが、判定に疑問を抱けば、医師に検査のやり直しや追加を求める。病院と医師、OPOが組織の目的に応じた脳死判定基準を持つことで、患者の状態を正確に把握できるとの考えだ。
 ペンシルベニア州のOPO、ギフト・オブ・ライフは脳死判定方法に6項目の脳幹反射テストと、人工呼吸器を外して自発呼吸がないことを確かめる「無呼吸テスト」の基準を設けた。脳幹反射テストは、光を感じるか、のどの反射があるか((1)対光反射の消失(2)前庭反射の消失(3)眼球頭反射の消失(4)角膜反射の消失(5)いんとう反射の消失(6)せき反射の消失)など6項目。
脳死診断後に自発呼吸
 無呼吸テストでは人工呼吸器をいったん外しても、患者の血流や血圧が不安定な場合は速やかに再装着でき、医師や病院の裁量で別の検査も加えられるなど柔軟な対応を認めている。それでも問題は皆無ではない。フロリダ州の病院では昨年、脳死と診断された後に自発呼吸を取り戻した患者がいた。脳死判定に問題があったと考えたOPOは、判定をした医師と病院に一層厳密な判定を求めた。
 
 


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