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広がる知恵の環
広がる知恵の環
「STOP温暖化」のポスターとマイバッグデザインコンクールへの応募書類をp準備する地球温暖化防止活動推進センターの職員=福島市
第3部 身近なCO削減

(2)優れた取り組み公募 //メディア活用 情報を発信//  (08.07.08)
 県内の温暖化防止対策の優れた取り組みを公募し、さまざまなメディアを活用して情報発信する県地球温暖化防止活動推進センターの「STOP温暖化『知恵の環』づくりキャンペーン」。初めて行った昨年度のキャンペーンには、個人や家庭を含め学校、NPO法人、企業、経済団体、自治体など53団体の応募があった。
 各団体の参加人数を合計すると約14万人に上った。寄せられたのは、レジ袋を受け取らないマイバッグ運動や古着のリサイクル、太陽光発電の普及など二酸化炭素(CO)削減に向けたさまざまな取り組みで、参加団体合計のCO削減量は2293トン、一般家庭約420世帯分の年間排出量に相当した。
 キャンペーンは環境省が全国展開している「ストップ温暖化『一村一品』大作戦」の一環。同センターは本県の実施機関と位置付けられ、県内の応募例はホームページやパンフレットなどで紹介された。本県の参加団体は全国平均の23団体を大きく上回り、同センターの油井利和事務局長は「それぞれの事例は地球温暖化防止のための知恵。一人でも多くの人に広がってほしい」と、温暖化防止活動の普及を願う。
 キャンペーンに個人で応募した福島市の新宮次郎さん(67)は、地域で行われている温暖化防止活動をサポートする内容を紹介した。新宮さんは、知事から「うつくしま地球温暖化防止活動推進員」の委嘱を受けているほか、同市のボランティア団体に所属、道路の清掃活動に汗を流す。自らの取り組みを地区の研修会や学習会、小学校などで紹介しながら、地域の環境活動を支援している。
 新宮さんの持論は「一人では、たかが知れていると思う人がいるかもしれないが、一人から、身近なところから始めないと環境問題は解決しない」。
 同センターは本年度もキャンペーンを継続するほか、県内の小、中学生を対象に「STOP THE 地球温暖化」をテーマにしたポスター、マイバッグデザインのコンクールも実施、温暖化防止活動への関心を高めようとしている。
   
 


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