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家庭からの削減
家庭からの削減
環境家計簿をつけることでCO2削減に効果を挙げている田崎さん
第3部 身近なCO削減

(4)家計簿で無駄を省く //疑問抱いて省エネ実践//  (08.07.11)
 家庭で消費する電気、ガス、水道、灯油などの資源の使用量から二酸化炭素(CO)の排出量を計算し、月ごとにどれだけのCOを排出しているかを記録する環境家計簿。福島市の主婦田崎由子さん(53)は、環境家計簿をつけ始めて十二年になる。
 家計簿をつけていて、季節ごとに電気やガス、水道料金が異なることに「どこかに無駄があるのでは」と疑問を持ち、環境家計簿をつけ始めた。田崎さんの家で年間のCO排出割合が最も大きいのは自家用車に使うガソリンで全体の35%。次いで電気の26%。この結果からガソリンと電気の省エネ実践が、家庭でのCO削減に効果を上げることが分かった。
 そこで始めたのが「エコドライブ」。発信時にアクセルをふんわりと踏む、目標速度よりも時速5キロの減速、アイドリングストップを実践した。その結果、燃費が13%向上したという。
 電気の省エネ活動では、こたつをやめてひざ掛けなどで暖をとるようにしたり、掃除機はパワーを「中」にして一気にかけるようにした。電子レンジなどはコンセントを抜き、待機電力を使わないように心掛けた。省エネ型の家電製品への買い替えもした。
 田崎さんは、こうした取り組みにより年間7%のCO削減を実現した。節約ではなく、無駄を省くという気持ちで続けてきた環境家計簿は数字でCO削減の結果が見られるため、楽しみながら持続できるという。
 県内各地で、知事の委嘱を受けた地球温暖化防止活動推進員が環境家計簿の普及や地球温暖化防止のための実践活動のアドバイスを行っている。
 その数は6月現在で180人。田崎さんも推進員の1人。自らの取り組みを地域の公民館などで紹介している。
 「交差点の信号待ちで立ち止まったとき、車の排ガスで空気の汚れが気になる。自分も運転する身。周りの人のことを考えれば、環境問題が大事なことに感じる」という田崎さんは、温暖化の現状を知るほどに「自分で何かをやらなければ」との思いを強くしている。
   
 


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