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06.06.17
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梅雨空の下 羽化本格化
梅雨空の下、身を潜めるハッチョウトンボの雌=南相馬市原町区
体長2センチ 日本最小のハッチョウトンボ

 どんよりとした梅雨空の下、南相馬市原町区の湿地ではハッチョウトンボの羽化が本格化している。体長2センチにも満たない日本最小のトンボは、雨を避けるようにじっと身を潜め、初夏の太陽を待っているかのようだ。

 名は江戸時代の発見場所、矢田の八丁目(現在の名古屋市内)に由来する。優れた湿地を示す指標生物の一つで、生息地の開発には配慮が必要とされる。

 ハッチョウトンボの雄は成熟すると真っ赤に色づくが、雌は黄色と黒のしま模様。近づいて観察しなければ小さなアブにしか見えない。

(写真と文・矢内靖史カメラマン)
 
 


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