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07.0204
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全国的には減少も 素掘り水路で生息
素掘りの水路に生息するマシジミ。通常は砂の中に浅く潜っている=南相馬市原町区・太田川流域
マシジミ
 みそ汁の具材として、日本人になじみの深いシジミ。冬は「寒シジミ」といわれ、もっとも味がよいとされる。南相馬市原町区の太田川流域では、全国的に減少しているマシジミが素掘りの水路に息づいている。

 マシジミは淡水性の二枚貝で、殻長二a前後。市街地付近の小川や水路にも生息する。しかし、ほ場整備などの影響で、目にすることが少なくなってきた。

 南相馬市立博物館の稲葉修学芸員によると、太田川流域の水路には多くの貝類や貴重な水草があり、水路の整備の際は地元の協力を得て保全に努めているという。

 食卓に上がるシジミのほとんどは、海水が混じる汽水域に生息するヤマトシジミ。近年は輸入された外来種のシジミが、全国の川で確認され問題になっている。
(写真と文・矢内靖史カメラマン) 
 


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