みんゆうＮｅｔふくしま虫の目探検隊

minyu-net

虫の目探検ＴＯＰ

07.04.05
４４

タショウジョウバカマ

日差しの差し込む明るい林床で、春を告げるショウジョウバカマ。ヒメハナバチの仲間がみつを集めていた＝福島市小鳥の森

春の野をあでやかに演出

　福島市小鳥の森では、春の野草が次々と花を咲かせている。多くの来園者の目当ては見ごろを迎えたカタクリだが、花のあでやかさではショウジョウバカマも負けていない。

　ショウジョウバカマの「猩々（しょうじょう）」は、サルに似た酒好きの伝説上の動物。赤ら顔が花の色に似て、葉が広がる様子をはかまに見立てたといわれる。

　ショウジョウバカマは、種子でも増えるが、ほかにも面白い繁殖をすることで知られる。葉の先端に小さな芽を付け、そこから新しい株をつくっていく。寄り添うように咲く花は、全く同じ遺伝子のクローンなのだという。

（写真と文・矢内靖史カメラマン）

〒960-8648　福島県福島市柳町４の２９
ネットワーク上の著作権（日本新聞協会）
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) ＴＨＥ　ＦＵＫＵＳＨＩＭＡ　ＭＩＮＹＵ　ＳＨＩＭＢＵＮ