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ふくしま虫の目探検隊
07.09.06
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ウラギンシジミの幼虫
ウラギンシジミの幼虫

クズの花を食べるウラギンシジミの幼虫。敵が近づくと、2本の角から綿毛のようなものを出し振り回す。大きさは15ミリほど=福島市荒井・水林自然林

美しい花の中に身を潜める
  秋の七草でありながら、今では厄介者扱いされているクズ。大きな葉の裏に隠れて目立たないが、房状に咲く赤紫の花は美しい。その花の中に身を潜めるようにウラギンシジミの幼虫がいた。

 ウラギンシジミは本来、南方系のチョウ。地球温暖化によって北上を続けていることが知られる。かつては本県が北限とされ、まれだったが、今では県北地方でも普通に見られる。2002(平成14)年には岩手県でも記録されている。

 秋に生まれた幼虫はクズの花を食べて育つ。花の色に紛れ目立たないが、2本の角が目を引く。こちらが頭のように見えるが、実はお尻。

(写真と文・矢内靖史カメラマン)
 

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