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ふくしま虫の目探検隊
07.12.06
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“雪虫”
“雪虫”

信夫山の山すそをふわふわと飛ぶ雪虫=福島市御山

冬の寄主へふわふわと飛行
 初冬のよく晴れた日、白い綿毛のようなものが飛んでいるのを見ることがある。俗に「雪虫」と呼ばれることが多いが、その正体は羽の生えたアブラムシの仲間。ふわふわと雪が舞うように飛ぶ姿は、まさに雪虫の名にふさわしい。

 雪虫はタマワタムシ科に属するアブラムシの総称で、体長はほとんどが5ミリ以下。白い毛のように見えるのは、分泌物が乾燥して綿状になったものという。

 アブラムシは普通、羽を待たないが、越冬する前などに羽を持つ成虫が生まれ、それまでの寄主植物を離れて、冬の寄主へと移る。移動飛行の際、目に付くので、初冬の風物詩として親しまれてきた。

(写真と文・矢内靖史カメラマン)
 

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