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ふくしま虫の目探検隊
07.12.13
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ツクバネ

冬枯れの河川敷でユニークな形の実をつけるツクバネ=福島市佐原

プロペラのような枝先の実
 葉の落ちた枝先に付く不思議な形の実−。「てるてる坊主」「タコ」「地球に降りてきた火星人」などなど、見る人によって連想は異なるだろう。この実を付けた木の名はツクバネ。正月の遊び、羽子板でつく羽根に似ているのが名前の由来。

 ツクバネは、高さ2メートルほどになるビャクダン科の落葉低木。東北地方南部から四国、九州北部にかけて分布する。スギやツガ、モミなどの針葉樹の根から養分を吸収するが、光合成は自ら行う半寄生性植物。

 もうすぐ、枝先の実は木枯らしのひと吹きで飛んでいきそう。プロペラのように羽根を回転させながら旅立っていく。

(写真と文・矢内靖史カメラマン)
 

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