みんゆうＮｅｔふくしま虫の目探検隊

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虫の目探検ＴＯＰ

08.02.21
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ヒメオドリコソウ

日当たりの良い田畑の斜面などで咲き始めたヒメオドリコソウ。花の大きさは１センチ弱＝福島市松川町

春の訪れを待つかれんな花

　厳しい寒さが続いても春の足音は一歩一歩近づいている。道端の足元に目をやると、日当たりの良い斜面ではオオイヌノフグリの青い花に囲まれるようにヒメオドリコソウが咲いていた。小さな赤紫の花の中には花粉をたっぷりためて、虫たちが動き出すのを待っているかのよう。

　ヒメオドリコソウは、ヨーロッパ原産の帰化植物。人家周辺の田畑や道端などで普通に見られる。種子はアリによって運ばれるため、道路脇のわずかな土壌でもよく生育している。

　和名は葉の間から顔をのぞかせる花が、放射状に並んでいる様子を踊り子が輪になって踊るさまに例えて名付けられた。

（写真と文・矢内靖史カメラマン）

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