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06.10.14
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キタテハ
色づき始めた磐梯山の下、ノコンギクのみつを吸うキタテハ=猪苗代町 
羽染まる秋越冬に備えみつ求める
 磐梯山の山すそ

 秋は自然を鮮やかに染める。猪苗代町から望む磐梯山も山頂付近から色づき始めてきた。その山すそでは、野菊が咲き競い、キタテハが越冬に備え、忙しそうにみつを求めていた。

 秋の深まりとともに色づくのは紅葉だけではない。アカトンボの腹が真っ赤に染まるのはよく知られるが、キタテハの羽も日を追うごとに赤みを帯び、裏は赤茶色になる。

 春に発生する春型の羽は丸く黄色いが、9月ごろから出現する秋型は、羽の切れ込みが深くだいだい色。成虫で冬越しする際、羽の裏は枯れ葉にまぎれる保護色になる。(写真と文・矢内靖史カメラマン) 
 


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