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06.10.23
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センチコガネ
ゆったりとジャージー牛が牧草を食べる中、忙しそうに動き回るセンチコガネ=相馬市玉野 
光沢も鮮やかな自然界の掃除屋
 広々とした牧場で悠々と草を食べるジャージー牛。相馬市玉野の牧場では、周辺の木々も色づき始め、朝夕は冷え込むが、気温が上がるとコガネムシの仲間が飛び回る。

 太陽の光を反射し、鈍く光るのはセンチコガネ。体長は2センチ前後で、体色は、紫、青紫、金銅などの光沢がある。この仲間は動物のふんに集まり、成虫はふんを地中に運んで産卵する。

 有名なファーブル昆虫記の中に出てくるスカラベ(フンコロガシ)も同じ仲間。古代エジプトでは、再生のシンボルであり、太陽の運行をつかさどる神の化身。掃除屋としても自然界で果たす役割は大きい。(写真と文・矢内靖史カメラマン) 
 


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