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06.11.04
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イナゴ
知事選の掲示板の下、葉の上でペアになるイナゴ=福島市郊外 

安心して暮らせる環境を
農薬影響で増減/卵に未来を託す
 晩秋を迎え、虫の音もすっかり小さくなった。それでも、まだまだ元気に跳ね回っているのは、日本人にとって古くからなじみ深いイナゴ。産卵の季節を終えると卵に未来を託す。

 数が多いのはコバネイナゴ。戦後、強力な農薬の影響で急激に減少したが、低毒性の農薬に切り替わったことで再び増え始めた。現在、イナゴは増えても、つくだ煮にして食べる家庭は少ない。

 社会の変化は、人間だけでなく多くの生物にも影響を与える。知事選の投票日まで1週間余り。安心して暮らせる環境を誰もが望んでいる。(写真と文・矢内靖史カメラマン) 
 


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