知りたい金融用語【仮想通貨】ネットで使えるお金

 

 ビットコイン、ライトコイン、イーサリアム、リップル...。これらはいずれも「仮想通貨」と呼ばれるものです。私たちが普段手にしている紙幣や貨幣の「お金」ではなく、インターネット上だけで使える電子的な「お金」を指します。投資対象としてだけでなく、プリペイドカードや商品券と同じ「支払い手段」と認められたことで、日本国内でも広がりを見せています。

 仮想通貨の種類は世界に800以上あると言われており、その代表格が「ビットコイン」です。両替不要で世界中どこでも使え、格安の手数料で海外に送金できるというメリットがあります。

 また今年4月に改正資金決済法が施行されたことで、仮想通貨が物品やサービスの決済に使えるようになり、大手家電量販店などがビットコインによる決済サービスを始めました。3年前には世界最大の取引所で巨額のビットコインが消失する事件があるなど課題もありますが、国内でもメガバンクを中心に、より高い信頼性と流通性を持つ仮想通貨の検討が始まっています。

 (東邦銀行法人営業部)