知りたい金融用語【自己資本比率】企業の安全性の尺度

 

 企業の経営状況を知るために、財務状況などから算定されるさまざまな指標があります。代表的なのが「自己資本比率」と呼ばれる指標で、企業の安全性などの尺度として利用されています。

 自己資本比率は、企業の総資本に占める自己資金の割合のことを指し、簡単に言うと、その企業が返却する必要のない資金をどれだけ持っているかを示した数値です。

 企業の総資本は、株式や剰余金などの返却する必要のない資金(=資本)のほか、将来的に返却する必要がある負債も含めた総額を指します。資本を総資本で割ったものが自己資本比率で、単位は%です。

 一般的に、自己資本比率が高い(自己資本の割合が豊富な)企業の方が安定的とされています。ただ、割合が低いケースでも企業の規模や事業の内容によって安全性の尺度は変わります。また銀行などの金融機関は一般企業と違い、特別な算出基準が設定されています。

 (東邦銀行総合管理部)