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突如導入で現場混乱
【平成18年 1月4日掲載】
プレハブ教室で学ぶ児童。現場の姿が突如の少人数学級導入を物語る
=郡山市・緑ケ丘一小
教員の指導力さらに必要に
少人数学級 (上)
 ちょうど1年前の年頭知事会見。佐藤知事は、2002(平成14)年から全国に先駆け段階的に公立の小学1、2年、中学1年で実施してきた30人学級を、05年度から全学年に拡大すると発表した。

 県教委は急ぎ、市町村に33人編成を基本とした「少人数学級」か、複数教員による「少人数指導」かを選択するよう判断を委ねた。現場を預かる市町村教委は突然の方針決定に驚き、わずか3カ月での対応に追われた。

 少人数教育の最大の狙いは、一人一人に目が行き届くきめ細かな指導、習熟度別指導など個に応じた指導による学力向上が、可能になる点だ。さらに、いじめや不登校の防止など生活面の指導にも効果を挙げると論じられている。

 郡山市東部の新興住宅地内、緑ケ丘一小は学級数が25から28に増え、1年生の2学級がプレハブ教室を使用している。エアコン、ストーブを各2台置いたが、「トイレに行くとき外に出るので寒い」と子どもたちは不満げだ。南館千一校長は「普通教室に近い環境にと配慮しているが、抵抗感や不公平感があるのも事実。校舎が増築されるまで、協力してもらうしかない」と話す。

 同市は小学6年、中学3年以外の学年で33人学級を導入した。学級数は小学58校で53、中学27校で40ほど増えた。図書室、音楽室などを普通教室に変え、不足分はプレハブ校舎で補った。

 現場の無理を押してまで改革を急いだ県教委の狙いは、成果につながっているのか。同市教委は昨年11月、制度導入で新たに学級編成した小学30校、中学17校の保護者約1800人、児童生徒約2千人を対象にアンケートを行った。

 保護者は「学校を休まず、楽しく学校生活を送っている」(96%)、「子どもに良い影響を与えている」(94%)、「一人一人の違いに応じた分かる授業をしている」(81%)など、相当数が少人数教育に好感を示した。児童生徒も「毎日が楽しい」(90%)、「先生が一人一人に目をかけてくれる」(84%)、「先生が分かるまで教えてくれる」(83%)などと回答し、きめ細かな指導が浸透しつつあることをうかがわせる。

 しかし、県教委は強調する。「少人数学級は魔法ではない。教員がどう指導するかで、成果、効果は違ってくる。だから今まで以上に教員の指導力が必要だ」
 


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