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特色づけに各校苦心
【平成18年 1月8日掲載】
連携型中高一貫が始まった塙中。中高の教諭2人による複数指導が行われている
進学形態の模索も続く
連携型
 本年度から連携型の中高一貫教育を始めた塙町の塙工高と塙中は、教員が英語、数学、国語で相互交流するほか、工業校の特色を生かした中学生のものづくり体験、学校行事の合同実施などに取り組む。まだ「交流」の色濃い一貫教育だ。

 相馬市では市内の全中学校5校と相馬東高が連携する。中学1、3年の英語、数学の授業に、週1回、高校の教員を派遣。中学の教員と複数指導を展開する。中学校長の1人は「生徒の興味が感じ取れ、中学校教員にも刺激になる」と評価。中学1年の男子生徒は「週1回の授業で気分も変わり、メリハリがついていい。ただ、授業の進め方が少し速く、ついていくのが大変という人も多い」と話す。

 連携型の中高一貫を実施する地元では今、2年後に現在の中学1年を対象に実施される高校入試の問題について、物議を醸している。連携型の中学から高校に進学する場合、従来とは違う選抜方法が新設される。T期選抜(推薦入試)とは別に、特別枠の推薦入試が実施される予定だが、いまだに詳細が見えてこないため、関係者の「不安」要因になっているのだ。

 相馬市の中学校長は「選抜方法が不透明で、保護者に説明できない」と悩む。保護者の1人は「明確な選抜法が示されれば、しっかり目標を持ち授業も生きてくるのだが」と訴える。

 また、一貫校以外から進学する場合に、一貫校卒の生徒たちが高校の教科を一部先取りしたり、高校教師と面識もあるため、格差が生じないか、という懸念が指摘されている。

 逆に、一貫教育を受けても別の高校に進学すれば高校側のメリットは薄れる。生徒からは「連携の授業を受けたからといって進学するかどうかは別」と冷めた声が聞かれる。連携型の中高一貫は、他の一貫教育に比べて特色が打ち出しにくい側面が見え始めている。

 いわき明星大といわき光洋高は本年度、県内初の「高大連携」を始めた。単位制のいわき光洋は、生徒が大学で取得した単位を高校の卒業単位に認める。

 同じいわき市の東日本国際大と平商高も今春、高大連携を始める。

 高校時に大学で取得した単位を、入学後に大学の単位に認める。高校側は「高度な講義に触れる利点は大きい。進学意識の高揚にもつながる」と期待を寄せる。大学側は少子化時代に優秀な生徒を確保できる。新しい進学形態の模索が続いている。
 


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