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大学進学へ独自指導
【平成18年 1月9日掲載】
冬休みの課外授業。緊張感に満ちた教室内で、真剣な表情で授業に集中する生徒たち
=福島市・福島成蹊高
「官尊民卑」成果で対抗
私学の奮闘
 福島市の私立福島成蹊高。2年前の男女共学を機に新しい進学指導体制を築いた。金子昭七校長は「地域貢献の意味でも、優秀な人材を難関大に送り出すことは必要。私学だからできる進学指導をしようと考えた」と経緯を説明する。

 部活動の顧問に就かない進学指導専門の教員を11人配置。宮城県の私立古川学園高(旧古川商高)を東北でトップ級の進学校に育てた教頭、教師4人を招いた。

 1、2年合わせて224人が通う「特進クラス」は土曜日も含め週6日制。平日は1日7時間、授業以外に朝は午前8時から30分の問題演習、放課後も午後5時から90分の課外授業に取り組む。課外の後も自習や追試などで、下校時間は夏で午後8時30分、冬は7時30分。塾や予備校に通う時間はない。

 「今の子どもは学習量が少ない。県立を落ちて入学する生徒も多いが、高校に入って学習量を増やし、結果につながることを証明すると、子どもの意識は前向きになる」と、金子校長は自信を深める。

 2年の女子生徒は、全国模試で40数万人中、千位以内に入った。第一志望は難関国立大の理学部。「入学前は考えられなかった進路。今は県立に落ちて良かったと思える」と自ら驚き、目を輝かせた。

 県内初の単位制私立高として2001(平成13)年に開校した、いわき市のいわき秀英高も独自の教育システムを打ち出し、進学率県下一を目指す。

 90分授業もその一つ。時限内に講義、演習、実験が一気に行え、1日の授業数が少ない分、予習と復習が効率的にできる利点がある。教員は首都圏から集めた30代の若手中心。「生き残りがかかっている」という雇用への危機感が、熱血指導につながっている。

 89年に特進科を創設し、すでに14期の卒業生を輩出した郡山市の日大東北高は昨年度、過去最多の35人(過年度卒含む)を国公立大に送り出した。阿部雅寿主任は「経済的に許せば、独自のカリキュラムで指導する私学で学ばせたい親は多い」と話す。

 少子化時代を迎え、私学は独自の進学教育に躍起だ。金子校長は「本県は『官尊民卑』の意識が強い。着実に成果を重ねて私学の力が理解されるよう頑張りたい」と話しながら、直接視察に来ない県教委にも首をかしげた。県の私学行政は総務部の1グループ、正職員6人の小所帯だ。
 


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