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実態に応じ独自の施策
【平成18年 1月11日掲載】
休日を利用した川俣町の土曜学習。地域の現状に応じた独自の取り組みも始まっている
自治体が自ら一歩踏み出す
地域
 浪江町の中心部から西に車で約30分。阿武隈山系に抱かれ過疎、少子化が深刻な津島地区に、浪江高津島分校はある。本年度入学者は定数40人に対し18人にとどまり、初めて半数を割った。分校で定員の半数以下の状態が3年続けば、原則的に生徒募集は停止される。津島分校は廃校の危機を迎えた。

 津島中卒業者で入学するのは3、4割。ほかは本校や双葉高、小高工高へ進学する。分校存廃が話題になる中で「教育の機会均等には存続を」「家庭の経済負担を考えれば残してほしい」という声がある一方、分校存続への執着には「地域の閉そく感につながる」と批判的な指摘もある。

 町は3月にも検討会を設け、今後の分校の在り方を議論する方針だ。高校が県立のため、地元の意向だけでは決着できない。教育に地域色をどこまで出せるかが課題だ。

 津島と分水れいを挟んで隣接する川俣町。休日の公民館で児童たちが問題集に鉛筆を走らせる。町教委は教育改革の目玉として昨年9月、土曜学習を始めた。

 共働き家庭が多く、ゆとり教育が求めた休日の有効活用が機能していないことが町独自の調査で判明。町教委は、休日の学習指導に直接かかわり始めた。

 10カ所の公民館で月2回の開講。教員経験者を講師に招き、テキストは手作りだ。小学3年から6年までの受講生が黙々と問題を解いていく。神田紀教育長は「国や県の施策は、都市部に適しても小さな町や村には合わないこともある。町の実態に応じて問題を的確にとらえ、直接学校を指導していかなければ」と、地域の自主性を強調する。

 磐梯町は本年度から、幼稚園と小、中学校が連携する独自の一貫教育に取り組んでいる。幼稚園1、小学校2、中学校1という町のコンパクトさを生かした。

 園児と児童の合同授業、教員の複数指導による相互交流のほか、英語指導助手2人が幼稚園、小学校に出向き、英語以外の授業でも子どもとコミュニケーションを図る。斎藤就治教育長は「育ちの一貫性を見れば、教育に幼小中の区切りはない。各校に一つの学園としての意識が固まってきた」と手応えを話す。

 地方分権と義務教育費問題で注目された地域の教育力。自らの判断で一歩踏み出す自治体が現れた今こそ、県、県教委の関与の度合いと支援の在り方が問われている。
 


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