【知りたい資産運用(16)】 海外の債券に注目集まる

 

 投資信託にはさまざまな種類があり、自分の投資スタイルに合ったファンド選びが大切です。今日は安全資産と言われている債券に投資する債券ファンドを説明します。

 債券には国内債、海外債、公共債、社債などがあり、投資先によってリスクやリターンが異なります。債券は基本的に償還日(満期)があり、金利が決められています。発行体の信用度により支払いができなくなることもありますが、基本的に満期日には投資元本が戻り定期的な利子を受け取れるので、株式などに比べ総じてリターンは小さいもののリスクも小さい特徴があります。

 日銀が今年2月に始めた「マイナス金利政策」の影響もあり、より安全性の高い日本国債(国が発行)10年の利回りは、マイナス金利となり、同様に国内の社債(企業が発行)も利回りが過去最低水準となり、国内の債券ファンドはリターンが得にくくなっています。

 そこで最近では相対的に国内に比べてリターンが高い海外の債券に、為替ヘッジ(手数料をかけて為替変動の影響を排除)を付けたファンドに安定志向のお客さまの注目が集まっています。次回は株式ファンドの話です。 

 (東邦銀行金融商品営業部担当部長・関根敦)